日本のスリーピースバンドback number(バックナンバー)は国内でも絶大な人気を誇るアーティストのグループです。みなさんのなかにも、これからback numberの楽曲を聴こうとしている人たちもいるはずです。
実際、彼らが世に送り出した曲の中で、一番切ない曲と売れた曲には、どのようなものがあるのでしょうか?
この記事では、back numberの一番切ない曲と一番売れた曲を紹介しています。また、彼らの代表曲もまとめているので、back numberの音楽が気になっている人たちは参考にしてみてください。
back numberの一番切ない曲
さて、back numberの一番切ない曲と言えば、何でしょう?
視聴者によって答えは違うかもしれませんが、back numberの楽曲のなかで、『思い出せなくなるその日まで』は極めて切ない作品です。
特に、『思い出せなくなるその日まで』に綴られている歌詞のなかでも、以下の表現が心に巣食う失恋の痛みを寂しくもしっかりと表現しています。
まさに、好きな者同士が結ばれて時間を過ごしていく中で、あなたは私になり、私はあなたになるほどに必要不可欠な存在になっていきますよね。彼女が泣いてみれば、彼氏も悲しくなり、彼女が笑っていれば、彼氏も嬉しくなる、大切な存在の感情は常に不可分なのです。
けれども、それは一緒にいる間は当たり前のように感じて気づくのは難しいのが現実です。だからこそ、恋人を失ったときに、初めて自分の半分は相手の存在で出来ていたことを実感します。まるで、心に穴が空いたように何もかもが虚しく感じてしまう、それが失恋の痛みです。
back numberの一番売れた曲
また、back numberの一番売れた曲は何なのでしょうか?
back numberの公式YouTubeチャンネルの再生回数を参照すると、圧倒的な数値を誇る『水平線』が最も売れた曲と判断してよいでしょう。
この曲は、2020年に新型コロナウイルスの影響でインターハイが史上初めての中止になり、それまで開催に向けて準備に勤んできた20人の高校生たちから手紙が届いたことがきっかけでした。歌詞だけ見ると、人間の残酷な感情が生々しく描かれているのですが、彼らは敢えて悲しみを悲しみのまま表現する勇気を出しました。
詳しくは、こちらの記事に書いていますので、気になる方は読んでみてください。
back numberの代表曲一覧
数々の名曲を世の中に送り出しているback numberですが、初心者が聞き始めるにあたって、代表曲をまとめておきます。もちろん、以下のリスト以外にも素敵な曲がたくさんありますが、まずは有名どころを聞いてみて、自分の感性との相性を確かめてみることをおすすめします。
代表曲1 ハッピーエンド
16th singleの『ハッピーエンド』は映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」の主題歌にもなっています。きっと、だれもが街中で一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。「あなたを好きなままで消えていく」という切ない歌詞が印象的な名曲です。
代表曲2 ヒロイン
11th singleの『ヒロイン』は「JR SKISKI」CMソングに選ばれたヒットソングです。この曲を耳にすると、冬の景色が自然と浮かび上がっていきます。寒い季節になって、クリスマスなど大切な人と過ごすイベントも盛んになっていくわけですが、だれでもよいわけではなく「君がいい」という切ない本音が印象的です。
代表曲3 HAPPY BIRTHDAY
20th singleの『HAPPY BIRTHDAY』はTBS系火曜ドラマ『初めて恋をした日に読む話』の主題歌にもなった楽曲です。好きな人に好きと伝えることができないもどかしさを抱えながら、「誕生日おめでとう」というお祝いの言葉に特別な意味を感じている、そのことが歌詞からひしひしと伝わってきます。
代表曲4 高嶺の花子さん
8th singleの『高嶺の花子さん』はアップテンポで結ばれることのない相手への恋心を歌った名曲です。当然ながら、片思いは切ない感情を生み出す代表例とも言うべき人生の問題ですが、この曲を聞いていると悲しみに覆われず、爽やかな気持ちになれます。
代表曲5 瞬き
17th singleの『瞬き』は映画『8年越しの花嫁 奇跡の実話』の主題歌に選ばれたバラードです。back numberの文才が見事に発揮された歌詞がメロディとともに流れてくると、思わずに涙がこみ上げてきます。
幸せとは決して美しい景色ばかりではない、もっと言えば、本当に悲しいときに、ともに悲しみ、痛みを和らげたいと心から思える相手がいることこそが幸せなんだという彼らの幸福哲学が垣間見えます。
ともすれば、自分にとって都合の良い相手を求める人はたくさんいます。しかしながら、それでは、いずれ一人になってしまうでしょう。大切なことは大切な人に寄り添い、一緒に人生の艱難辛苦を乗り越える愛情の疎通なのです。そのことに気づかさせてくれる深い名曲です。
人生にはいろいろある
back numberは歌詞とメロディに自分たちの想いをしっかり表現できる力あるバンドです。とはいえ、その力は決して才能だけで何とかなるわけではなく、彼ら自身が苦悩にぶち当たりながら、喜怒哀楽の日々を送っているからこそ、身に付くものだと思います。
人生にはいろいろあります。そのなかでは、世間から非難されることもあるでしょう。もちろん、悪いことをしたら、償わなければいけません。けれども、だれだって完璧で綺麗な道を歩けるほど、強くありません。むしろ、横道に逸れて自分を疑いながらも、希望と絶望の間のなかで葛藤し続けるからこそ面白い人生になります。
どうか彼らの曲を一度聞いてみてください。
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