現代社会において、私たちの生活はスマートフォンや音楽プレイヤーなどのデジタルデバイスに依存しています。そのため、イヤホンを耳に挿しながら、デバイスを充電することが日常の一部となっている人たちもいるでしょう。
しかしながら、充電しながらイヤホンを使うと、健康上のリスクが高くなるおそれがあります。この記事では、iPhoneをはじめスマホを充電しながらのイヤホンが危ない理由を解説しています。過去の死亡例も紹介しているので、安全性について考えるきっかけになれば幸いです。
iPhoneを充電しながらのイヤホンが危ない理由
さて、iPhoneをはじめスマホを充電しながらイヤホンを使うのが危ないのは、なぜなのでしょうか?
結論から言えば、充電中のデバイスは電気を直接流すことで動作しているため、何らかの不具合が原因でイヤホンから感電するおそれがあるのです。
特に、夏場で汗ばんでいたり、運動中で耳の周りが湿っていたりすると、イヤホンから耳に電気が通りやすくなるので注意しましょう。「これくらい大丈夫」という油断が大きな事故を引き起こすことは珍しくありません。
充電しながらイヤホンを使って死亡した事例
なお、過去に充電しながらイヤホンを使って死亡した事件はあったのでしょうか?
悲しいことに、この世界には、スマホを充電しながらイヤホンを使って死亡した人たちがいます。
具体的には、2020年にタイ北部ローイエットに住む、16歳のタンヤラック・ファイ・ファダスリ(Thanyaluck Fai Phadasri)さんが感電死で亡くなりました。その要因は、スマートフォンのバッテリーを充電しながらヘッドホンで音楽を聴いている最中に感電したと考えられています。
そのほかにも、スマホの充電中にイヤホンを使っていたことで感電して亡くなった人がいます。頻繁に起こっている事件とは言えませんが、残された家族からすれば悔やんでも悔みきれない悲しい事件です。
確率的に小さいとはいえ、起きない保証はありません。みなさんもくれぐれも気をつけてください。
充電するときの注意点
デジタルデバイスを使用する上で、充電は避けて通れない日常の行動の一つです。しかし、適切な方法で充電しないと、デバイスの故障やさらには危険な事故に繋がる可能性があります。
以下、安全に充電を行うための3つの注意点を挙げてみました。
- 正規品または推奨された充電器の使用: 安価で手に入れやすいサードパーティ製の充電器は魅力的に感じるかもしれませんが、品質が低いものや不適切な設計のものが市場に溢れています。これらの充電器を使用すると、デバイスの故障や短絡、火災の原因となることがあります。デバイスに推奨される正規品の充電器や信頼性の高いブランドのものを使用することで、安全に充電を行うことができます。
- デバイスや充電器の過熱に注意: 充電中、デバイスや充電器が異常に熱くなってきた場合は、使用を中止し、安全な場所に移動させましょう。過熱は、バッテリーの膨張や破裂の原因となる可能性があります。また、充電中はデバイスを布やクッションの上に置かないなど、通気性を確保することが重要です。
- 充電中の水分接触を避ける: デバイスや充電器が水や湿気に触れると、ショートや感電のリスクが高まります。特に、バスルームやキッチンなどの水回りでの充電は避けるよう心掛けましょう。また、飲み物を近くに置く際も、こぼれた際のリスクを考慮して、十分な距離を保つことが推奨されます。
デバイスの寿命を延ばすため、そして何より自身の安全を確保するために、上記の注意点を日常的に守ることが重要です。
充電時にはできるだけ使用を避けよう!
スマホを充電しているときにイヤホンを使うのはやめたほうがよさそうです。特に、有線の製品はスマホから漏れた電流が伝わって感電するリスクがあるため、気をつけなければいけません。
どんなに便利なものでも使い方を間違えれば、生命の危険に及びます。
だからこそ、利用者が自分を守るためのリテラシーを主体的に身につけたり、家族や友人の間で注意を喚起したりすることが大切です。日頃から気を付けることで事故を防止できる確率は上がるはずです。
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