高校生になって同級生とカラオケに行く人たちもいるでしょう。年齢を重ねるたびに少しずつ遊びの範囲も広がって、門限も長くなったことから、できるだけ長時間にわたって楽しみたいという人たちもいるはずです。
しかしながら、そもそも高校生はカラオケを利用できる時間帯に制限はあるのでしょうか？
この記事では、「カラオケで高校生は何時まで遊べるのか？」という疑問について考察しています。また、保護者同伴のケースにも言及しているので、高校生のみなさんは参考にしてみてください。
カラオケで高校生は何時まで遊べるのか？
さて、カラオケで高校生は何時まで遊べるのでしょうか？
結論から言えば、高校生だけでカラオケを楽しめるのは午後１０時までです。これに関しては、一般社団法人日本カラオケボックス協会連合会が「自主規制基準」として次のように定めています。
16 歳未満の利用者は午後6時以降、18歳未満の利用者は午後10時以降利用させない。
（注）青少年の利用時間の制限は各都道府県の青少年保護育成条例等によるものとする。
一般社団法人日本カラオケボックス協会連合会『青少年の非行防止に向けたカラオケボックス運営における自主規制基準』より引用（最終確認日：2023年2月10日）
上記の引用を踏まえると、まねきねこやビックエコーなどの大型カラオケ店は「自主規制基準」に準じた経営を実行しているので、高校生は午後１０時まで利用できます。カラオケを現場とする未成年の犯罪を抑止することを目的として、事業者が高校生を含む18歳未満の青少年の利用時間を午後10時までとするという制限を自主的に設けているのです。
ただし、校則次第は午後１０時よりも前に退店しなければいけない場合もあるので、事前に学校のルールを確認しておくことを推奨します。
保護者同伴の場合は何時まで遊べるのか？
高校生だけではなく、保護者も同伴の場合は何時までカラオケを利用できるのでしょうか？
保護者が同伴の場合は、原則として午後１１時までカラオケ店に滞在できると考えられます。各都道府県の「青少年保護育成条例」では、青少年の深夜外出を制限する規定が設けられています。
具体例を挙げると、東京都では、正当な理由なく午後11時から翌午前4時までに16歳未満の青少年を連れ出し、同伴し、またはとどめた者は、30万円以下の罰金に処すると定められているのです。
そのため、保護者が一緒だったとしても、自分が高校生である場合は午後１１時までには退店するようにしましょう。
高校生がカラオケで遊ぶときの注意点
なお、高校生だけでカラオケで遊ぶときは次に挙げる注意点を意識することを推奨します。
注意１ ヤンキーやチンピラに絡まれる
第１に、ヤンキーやチンピラに絡まれないように注意してください。
彼らはカラオケを溜まり場にしている可能性があります。そのため、高校生を標的にして、金銭を奪ったり、喧嘩を売ったりするおそれがあるので、繁華街をはじめ治安の悪い場所の店舗は避けるようにしましょう。
また、カラオケ店では、お酒が提供されています。高校生が利用できる時間でもお酒が飲めるため、酔っ払いに絡まれるかもしれません。泥酔状態の人たちは物事を正確に判断できないので、急にキレたり、襲いかかってきたりする危険性があります。そのため、危険な状況に陥ったときは、すぐに警察に相談することを推奨します。
注意２ 犯罪に巻き込まれる
第２に、犯罪に巻き込まれる危険性があります。
恐ろしいことに、カラオケ店では、未成年を狙った性犯罪が多発しています。事実、各個室には防音対策が施されていることに加えて、大音量が流れていたら「助けて！」と叫んでも、だれにもわからない可能性があるのです。
もちろん、店舗側でも安全対策を実施していますが、それだけで問題が起こらないとは言えません。いざという時のために、140dB以上の音が鳴る防犯ブザーを持っていくことをおすすめします。ほんの少しの準備をするだけで命を守れることがあります。保護者の方も、子どもたちを守るために用意しておきましょう。
ポチップ
注意３ 迷惑行為をSNSにアップしない
第３に、迷惑行為をしないように心がけることはもちろん、SNSに様子をアップロードするのはやめましょう。
最悪の場合、カラオケ店を運営する企業から賠償金を請求されるかもしれません。近年、SNSのネタとして、他人や企業に迷惑をかける行為を撮影した動画が問題になっています。本人は悪戯でやったことでも、社会的には許容されません。昔とは違って、インターネットで情報が拡散されると、大ごとになって当事者だけでは解決できないトラブルとして炎上します。
その結果、家族を含めて一生涯、背負いきれないほどの損失を被るおそれがあるのです。だからこそ、他人に迷惑になるようなことは絶対にしないように心がけましょう。
ルールを守って楽しもう！
高校生になると夜遅くまでカラオケを楽しめるようになりますが、ルールを守らないとトラブルに巻き込まれる危険性が高くなるので要注意です。実際、高校生をはじめとする未成年を狙った犯罪は毎年のように起きています。
「これくらい大丈夫！」と自分の基準で状況を軽んじると、命を危険に曝すことに加えて、友達や家族を含めてとんでもない損失を被るおそれがあるのです。自由になる分だけ責任を自主的に重んじる必要があります。そのことを忘れずに楽しい思い出をたくさん作りましょう。
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