いくら誘っても「カラオケだけは絶対に嫌だ!」と言う人に対して疑問を抱いた経験のある人たちもいるはずです。みんなで行こうとしているのにもかかわらず、一人だけ行かないと言うのは場がしらけるかもしれないので困るのが本音ですよね。
しかし、カラオケが苦手な人たちにも、それなりの事情があります。冷静に考えると、だれだって得意と不得意があるわけですから、相手の気持ちを考えたうえでフォローする度量がないと、立場が異なる人に寄り添うことはできません。
この記事では、カラオケが苦手な人たちの理由を解説しています。また、カラオケの上手な断り方や苦手を克服する方法も紹介しているので、「カラオケに行きたくない」と言う人の気持ちについて知りたい人は参考にしてみてください。
カラオケが苦手な人たちの理由4選
そもそもカラオケが苦手な人たちには、どのような理由があるのでしょうか?
一概には言えませんが、カラオケに行くのが辛い心理として大きく4つあると考えられます。
理由1 音痴で恥ずかしい
第1に、音痴で恥ずかしいからカラオケに苦手意識を持っていると考えられます。
みなさんのなかにも、音程が外れた歌声を聞いて思わず笑ってしまった経験のある人たちもいるはずです。
しかし、本人からすれば、一生懸命に歌っても音が合わないのですから切ないですよね。なかには、人から馬鹿にされたことでトラウマとなって、二度と同じ思いをしたくないからカラオケに行かないと選択している人もいるわけです。したがって、カラオケが苦手で断られることに対しては一定の理解を示すべきです。
もちろん、音痴でも場を上手に盛り上げられる人もいますが、あくまでもキャラクター次第です。実際、音痴に対してコンプレックスを持っている人はカラオケが苦痛で耐えられないでしょう。
理由2 人前で歌うのが緊張する
第2に、人前で歌うことに対して強い緊張感を抱くことから苦手意識を持っていると考えられます。
歌が上手だったとしても、他人に聞かれることを想像するだけでドキドキする「あがり症」の人もいます。コミュニケーション能力の高い人には想像できないかもしれませんが、人前に出るだけで息苦しくなって何も考えられなくなるほど、緊張する人もいるのです。
生活に支障をきたす極度のシャイな性格の持ち主からすれば、カラオケほど苦しい時間はありません。周りからも「歌って!歌って!」とせがまれる可能性が高く、雰囲気を壊さないためにも歌わざるを得ないことを想像すると、憂鬱な気分になってしまうのです。その意味では、幹事の人は相手の気持ちを察して、上手に家に帰らせてあげるのも仕事のひとつなのです。
理由3 暗くて狭い空間がしんどい
第3に、カラオケの物理的な空間が苦手な人たちもいます。
いうまでもなく、通常のルームは暗くて狭いです。そこに人がぎゅうぎゅう詰めで座ることも珍しくありません。閉所恐怖症の人からすれば、かなりしんどい空間であることは言うまでもないでしょう。
どうしてもカラオケに行かないといけないときは自分から幹事を申し出て、なるべく大きい部屋を事前に借りる準備をしておくことをおすすめします。率先して仕切ることで苦手な状況を修正しやすくなると考えられます。
理由4 騒がしいのが辛い
第4に、騒がしい雰囲気が辛いという理由もあるでしょう。
当たり前ですが、カラオケでは大音量のBGMと歌声を嫌でも聞かなければいけません。聴力が敏感な人からすれば、音量が大きい環境ほど苦痛を感じるはずです。さらに、一緒に参加している人たちの歌がお世辞にも上手と言えないならば、余計にストレスが溜まるでしょう。
また、テンションが高い人たちと一緒にいても上手に合わせられないという性格の人もいます。いわゆる、「パリピ」的に根が明るい人とは違って、性根が落ち着いている人もいます。その人からすれば、みんなで騒ぐ環境に適応できず、
カラオケの上手な断り方
それでは、カラオケが苦手な人が相手の気持ちを傷つけることなく、上手に断るにはどうすればよいのでしょうか?
ここでは、うまく断る3つの方法を紹介します。
方法1 閉所恐怖症と説明する
はじめに、「閉所恐怖症である」という理由で断りましょう。
誘っている側も「病気」という文句の付けられない事情があると言われている以上、受け入れざるを得ません。むしろ、強引に誘うのは非常識な人間であるというレッテルが貼られるリスクすらあるわけです。
けれども、明らかに嘘をつくので、最後までバレないように徹底することが大切です。すなわち、今後の振る舞いで辻褄が合わなくなったら、「この人は嘘をつく人」という評価を受けて信頼を損なうかもしれません。やるからには徹底的に閉所恐怖症を演じ切る覚悟で断りましょう。
方法2 家族の事情を持ち出す
続いて、家族の事情を持ち出して断りましょう。
例えば、兄弟の子どもを世話したり、母親が体調を崩して看病したりする必要があるなど、自分は行きたいけれども行けないというニュアンスで断ることで人間関係に問題は生じないと考えられます。
とはいえ、この理由だと今度もカラオケに誘われる可能性があるので注意してください。その度に、何度も同じ理由を使っていると、流石に怪しまれます。年1回くらいしか誘われないような会う頻度の少ない人にだけ使うことをおすすめします。
方法3 感染症が怖いと言う
最後に、ご時世を利用して「感染症が怖い」という理由で断りましょう。
実際、カラオケルームでクラスターが発生した事例はあります。
そのリスクに明確に拒否を示しているのにかかわらず、無理やり誘うのは非常識な行為として憚られることはいうまでもありません。その意味では、昔と比べてカラオケをはじめとするリアルな交流を断りやすくなったと言えるでしょう。
カラオケ苦手を克服する方法
とはいえ、カラオケ苦手を克服する手段はないのでしょうか?
結論から言えば、音痴で恥ずかしいことが理由ならカラオケの苦手を克服する手段はあると考えられます。
実のところ、音痴は遺伝ではなく、生まれたきた環境に左右されると言われています。後天的に「音痴」になる以上、訓練の仕方によっては音痴を治せるかもしれないわけです。なお、音痴には大きく3つのタイプがあります。
音痴の種類
- 感受性音痴:正しい音程がわからない
- 運動性音痴:正しい音程を発声できない
- リズム音痴:リズムが合わない
自分がどのタイプに音痴に該当するのかがわかれば、具体的な対策を実践するだけです。しかしながら、素人が独学で音痴を直そうとしても改善するのに苦労するでしょう。だからこそ、プロの指導を受けて音痴を治すことをおすすめします。実際、音痴を改善するボイストレーニングを提供している音楽教室はたくさんあります。
うまくいけば、カラオケでも自信を持って楽しく歌えるようになるはずです。
お金をかけてまで対策すべきことではないと思うかもしれませんが、サラリーマンとして営業の部署にいるなら、カラオケで上手に立ち居振る舞えるようになっておいたほうがよいですよね。場合によっては、将来の出世にも若干の影響があるかもしれません。
苦手な人を無理に誘うのはやめよう!
当たり前ですが、カラオケが苦手な人を無理に誘うのはやめましょう。人にはどうしても対応できないことがあります。実際、嫌がっている人を連れて行っても、お互いに損でしかありません。
もちろん、声をかけないわけにもいかないという幹事側の事情もあるかもしれませんが、全員が参加できる一次会を企画して、あとは自由参加というスタイルにすればよいのではないでしょうか。
苦手という理由で参加しない姿勢に対して身勝手さを感じる人もいるかもしれませんが、他人に我慢を強いるのもまた身勝手な行動です。それで嫌な気分になるよりも、相手の状況に柔軟に対応するメンタリティを持ったほうがコミュニケーションが楽しくなるでしょう。
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