一般的に「モンペ」と聞くと、昔の日本人が着ていた袴のようなズボンを想像する人たちも多いはずです。しかしながら、現代では別な意味として使われることがあります。特に、オタク文化の界隈では、よく耳にすることになるでしょう。実際のところ、どのような意味なのでしょうか?
この記事では、ジャニーズオタクが頻繁に使っている「モンペ」という言葉の意味を解説しています。例文も紹介しているので、オタク文化について知りたい人たちは参考にしてみてください。
ジャニーズオタクが使うモンペとは?
ジャニーズオタクが使う「モンペ」とは、自分が推しているアイドルを心配しすぎて、まるで親のように過剰な反応を見せるファンを意味しています。いわゆる、モンスターペアレントの略称です。ジャニオタ以外にも、ネット用語としてよく使われています。
なお、服の「モンペ」は通常、ひらがな表記で使われています。口語では区別がつかないので、文脈や状況に応じて判断しましょう。
モンペの例文
それでは、モンペの具体的な使い方を理解するために、いくつかの例文を紹介します。
あのグループのファンにはモンペが多くて、新規ファンが入りづらい雰囲気がある。
モンペがまたSNSで怒ってる…ファンとして恥ずかしいからやめてほしい。
あのモンペ、メンバーの私服まで文句を言ってるらしいよ。プライバシーの尊重が大事だと思う。
いやー嵐のことになると、私もついモンペになっちゃんだよね。
モンペは悪口なのか?
なお、オタクが使う「モンペ」は悪口なのでしょうか?
結論から言えば、他人に対して「モンペ」と言う場合は、相手を非難するネガティブな意味である可能性が高いと言えます。そもそも「モンスターペアレント」という言葉自体が子どものことを過剰に心配するあまりに周りのことを考えない愚かな親を意味していますから、良いイメージなわけがないんです。
特に、ジャニオタをはじめアイドルのファンコミュニティは複雑です。なかには、人生を犠牲にしながら、応援している病的な人たちもいます。例えば、推しのために風俗でお金を稼いでいる人も少なくないのです。ホストにハマる女性と同じ構造であると言ってよいでしょう。
したがって、悪口としても使える言葉であることに留意しておいてください。とはいえ、自らを自虐的に語るシーンでは、「モンペ」は悪口ではなくネタ的に使われることもあります。言葉とは自由自在で話者が文脈をコントロールできるので、意味合いはTPOで判断するのが最も適切なのです。
モンペ気質の人とはどんなタイプ?
ジャニーズをはじめ自分が推しているアイドルに対してモンペ気質の人には、どのようなタイプが多いのでしょうか?
一概には言えませんが、モンペ気質のファンには、次のような特徴があると考えられます。
モンペ気質のファンに共通するタイプ
モンペ気質のファンは、アイドルやグループに対して非常に保護的で、過剰に介入しようとする傾向があります。これには、アイドルの私生活について意見を言ったり、アイドルの行動や選択をコントロールしようとする行動が含まれます。
新規ファンや他のファンと異なる意見を持つ人々に対して排他的で、しばしば批判的な態度を取るモンペ気質の人たちもいます。彼らは自分たちの考える「理想的なファン」の基準に合わない人々を排斥しようとすることがあるわけです。ある意味では、真面目すぎるタイプに多いと考えられます。
モンペ気質のファンは、アイドルに対して強い所有感を持ち、アイドルが他のファンや業界関係者と交流することに対して嫉妬や不快感を示すことがよくあります。彼らはアイドルを「自分たちのもの」と見なしているわけです。冷静に考えると、アイドルは仕事です。その意味では、ファンはお客さんに過ぎないわけですが、その現実を無視して支配欲求を剥き出しにする人もいるのです。
モンペ気質のファンは、SNSを積極的に使用してアイドルに対する意見や感情を表現することが多いです。また、他のファンや一般の人々とのオンラインでの衝突に巻き込まれることもしばしばです。敵に回すと面倒なタイプですから、基本的には関わらないのが最も適切な対処法です。
モンペとは関わらないのが一番良い
オタク文化のファンコミュニティの中には、癖の強いモンペ気質の人たちも存在します。特定のアイドルに人生をかけて推す人たちほど、愛情が空回りして周囲が見渡せなくなるのは理解できなくもありません。とはいえ、他人からすれば迷惑な存在ですから、モンペにならないように注意するのは重要です。
もちろん、人を応援するのは楽しいことです。けれども、自分の足場が固まっていないのに無理をして、だれかに夢中になっても、いつの日か虚しくなってしまうような気もします。推し活は今となっては当たり前の文化になりつつあるわけですが、向こう見ずな応援は周りを心配させるので気をつけましょうね。
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