東京ディズニーランドや東京ディズニーシーには、指定された時間に対象の施設に並ぶことが可能になる「スタンバイパス」という仕組みがあります。新型コロナウィルスの感染拡大に伴って、ソーシャルディスタンスという概念が普及したタイミングの2020年9月から導入されました。
しかし、2023年12月現在では、入場制限も解除されています。いわゆる、平常時に戻ったことでスタンバイパスの対象外になるアトラクションも増えています。そのため、スタンバイパスは廃止されたと思っている人たちもいるかもしれません。実際のところ、スタンバイパスは今どうなっているのでしょうか?
この記事では、「ディズニーのスタンバイパスはなくなったのか?」という疑問について考察しています。また、スタンバイパスが一時的に廃止された理由や現在の状況も紹介しているので、ディズニーランドやディズニーシーに行く予定の人たちは参考にしてみてください。
ディズニーのスタンバイパスとは?
スタンバイパスとは、パーク内のアトラクションや施設を利用するために待機する権利を指しています。ディズニーの専用アプリから取得できる仕様になっており、待ち人数を調整することで三密が起こらないようにする施策として導入されたと言われています。
実際、ディズニーランドやディズニーシーの人気アトラクションやレストランには、膨大な人数が押し寄せるため、当時はクラスターが発生するリスクが非常に高かったと考えられます。だからこそ、時間帯ごとにスタンバイパスの発行上限数を決めておけば、待機列をコントロールできるわけです。
ディズニーのスタンバイパスはなくなった?
しかしながら、ディズニーランドやディズニーシーの入場制限も解除された今、スタンバイパスはなくなったのでしょうか?
結論から言えば、2023年12月現在、スタンバイパスの仕組みは存在しています。その証拠として、公式HPには、スタンバイパスに関する説明が以下のように記述されています。
皆様に安心して快適にお楽しみいただくため、一部のパーク体験ではスタンバイパスが必要です。
東京ディズニーランド公式HP『スタンバイパス』より引用(最終確認日:2023年12月1日)
- 入園後に東京ディズニーリゾート・アプリで取得しスタンバイパスに記載された時間帯に列にお並びください。
- 対象の施設等では、スタンバイパスをお持ちの方のみをご案内する時間帯があります。
- 待ち時間やスタンバイパスの発行状況は、都度、東京ディズニーリゾート・アプリ、またはキャストにご確認ください。
ただし、導入時よりもスタンバイパスを発行しなければいけないアトラクションや施設は少なくなっています。リアルタイムの状況を知りたい場合は、公式HPの情報をチェックしてみてください。
スタンバイパスが廃止された理由
そもそも、スタンバイパスが廃止されたのは、どうしてなのでしょうか?
結論から言えば、ディズニーの入場制限が解除されて平常時に戻った現在、スタンバイパスで待機人数を管理することが不要になったからほとんどのアトラクションで休止されたと考えられます。
繰り返しになりますが、スタンバイパスはコロナ対策の一環として導入されました。いわゆる、国主導でソーシャルディスタンスの必要性が声高に叫ばれているなかで、来場者が過密になる状態を避ける手段として「並ぶ権利」を提示したわけです。
けれども、2023年12月現在では、これまでの自粛ムードも緩和され、マスクを外して生活している人たちも増えてきました。オーバーシュートのリスクも以前よりは少なくなっているという認識も広まっており、過剰な三密対策はしなくてもよい流れができているのです。
ただし、オリエンタルランドはスタンバイパスを完全に廃止したわけではありません。今後、再び感染者が爆発するようなことが起きれば、入場制限が復活する可能性もあります。それと同時にスタンバイパスも完全復活するかもしれません。
スタンバイパスは有料なのか?
なお、現在のスタンバイパスは有料なのでしょうか?
導入当初から変わることなく、スタンバイパスの料金は無料です。待たずにアトラクションや施設を利用できるならまだしも、並ぶだけで金銭が発生するのは流石にひどいですよね。
パークに入場するためのチケット代金も払っているわけですから、スタンバイパスが有料になることはまずないと考えられます。
現在の対象アトラクションは公式HPを見よう
以前よりもスタンバイパスを発行しなければいけないアトラクションや施設は少なくなっていますが、完全に廃止されたわけではありません。時期によっては予告なく変更される可能性があるので、現在の対象アトラクションを確実に把握するには公式HPを見る以外にありません。
スタンバイパスの必要性に応じてパーク内の回り方にも影響が出るので、なるべく事前にチェックしておくことをおすすめします。社会状況が変わる中でテーマパークの対応もきめ細かくなっています。近年では、インバウンドのお客さんも増えていますから、利用方法も変わる可能性があります。
いずれにしても、ディズニーランドやディズニーシーがリアルタイムで発信している現在の状況を調べておくことで当日に混乱せずに済みます。万全の準備をして、パーク体験を素敵なものにしてくださいね。
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