みなさんのなかには、寝るときにイヤホンを付けて音楽を聴いている人たちもいるはずです。実際、asmrや睡眠を促す音楽など、就寝時に利用するコンテンツも増えています。
しかし、実のところ、「イヤホンしながら寝るのは危ない」という意見もあります。具体的に、どのような危険があるのでしょうか?
この記事では、イヤホンしながら寝るのが危ない理由を考察しています。また、死亡するリスクや事例についても取り上げているため、気になる方は参考にしてみてください。
イヤホンしながら寝るのが危ない理由3選
さて、寝ながらイヤホンをつけるのが危ないのは、どうしてなのでしょうか?
その理由は大きく3つあると考えられます。
理由1 聴力が低下する
第1に、イヤホンしながら寝ると、耳の聴こえが悪くなるおそれがあります。
特に、音量を上げすぎると、内耳の毛細胞が損傷を受けるリスクが増加します。これは時間とともに一時的、あるいは恒久的な聴力低下を引き起こすおそれがあるのです。
また、寝ている間は音量の調節を意識的に行うことができないため、危険性はさらに高まるでしょう。
理由2 感電するリスクがある
第2に、イヤホンや充電ケーブルの経年劣化や損傷によって感電する可能性があります。
起きているときなら異変に気づくかもしれませんが、寝ているとイヤホンやスマホに不備があっても、認知するのは不可能です。
その結果、コードに亀裂や断線が見られる場合、裸の部分が体や汗と接触することで感電するかもしれないわけです。特に、夏の季節など寝汗をかきやすい時は、注意が必要です。
理由3 火傷する危険性がある
第3に、イヤホンやスマホの異常に気づかずに火傷するおそれがあります。
一部のイヤホンは、電池や充電システムの欠陥、あるいは外部からの過度な圧力により、異常に熱を持つことがあります。これにより、使用者が火傷を負うリスクが生じるわけです。
加えて、低温でも長時間にわたって接触した結果、火傷を負うこともあります。実際、寝ている間にイヤホンの異常を感知するのは難しいため、火傷のリスクは増加すると考えられます。
寝ながらイヤホンを付けて死亡するリスクはある?
なお、寝ながらイヤホン付けることで死亡するリスクはあるのでしょうか?
結論から言えば、過去に寝ながらイヤホンをつけていたことで亡くなった人はいます。その意味では、就寝時にイヤホンを使うことには一定のリスクがあると言えるでしょう。
具体的には、マレーシアのヌグリ・スンビラン州ルンバウ近くに住んでいたモハンメド・アイディル・アズザー・ザハリンさんは、自宅の床の上で冷たくなっているところを母親に発見されました。死因は感電死で、亡くなる直前に寝ながらイヤホンを装着していたことが明らかになっています。
そのほかにも、就寝時にスマホやイヤホンがきっかけで怪我をしたり、死亡したりする事件は少なからず起きています。したがって、音楽を聴きながら眠るのは危険と言わざるを得ないかもしれません。
寝ホンが増加している
一方で、就寝時に使うことに特化したイヤホン「寝ホン」が数多く誕生しているのも事実です。これらのプロダクトは寝ながらイヤホンを使うことを前提に設計されているので、一定の安全性があると考えられます。詳細は各メーカーに問い合わせて確認することをおすすめします。
ただ、耳を休めるのも大切なことです。特に、就寝時は意識がないため、耳に異変が起きても気づかない危険性があるため、知らず知らずのうちに負担がかかってしまう可能性があります。くれぐれも注意してください。
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