ジブリ映画『君たちはどう生きるか』の興行収入|失速や赤字は本当なのか?

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ジブリ映画『君たちはどう生きるか』の興行収入|失速や赤字は本当なのか?

宮崎駿監督のジブリ映画『君たちはどう生きるか』が公開されて以来、興行収入について気になっている人たちもいるはずです。数々の大ヒット映画を生み出したジブリですから、とんでもない金額を記録しているに違いありません。実際のところ、いくらなのでしょうか?

この記事では、ジブリ映画『君たちはどう生きるか』の興行収入について解説しています。また、「失速や赤字は本当なのか?」という疑問も考察しているので、本作品の売れ行きが気になっている人たちは参考にしてみてください。

目次

ジブリ映画『君たちはどう生きるか』の興行収入

スタジオジブリ公式HP『君たちはどう生きるか』より引用(最終確認日:2024年3月4日)

さて、ジブリ映画『君たちはどう生きるか』の興行収入はいくらなのでしょうか?

結論から言えば、2024年1月時点では、ジブリ映画『君たちはどう生きるか』の興行収入は約196億円に到達しています。これに関しては、BBC NEWS JAPANで記事が公開されているので、確実な情報であると言えます。

日本では昨年6月に公開。多くの国々でもヒット作品となった。興行収入は全世界で1億3600万ドル(約196億円)以上を記録した。

BBC NEWS JAPAN『宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」、米ゴールデングローブ賞』より引用(最終確認日:2024年3月4日)

『君たちはどう生きるか』はゴールデングローブ賞のアニメ映画賞を初めて受賞しており、北米でも大ヒットを記録しました。歴代ジブリ作品の興行収入ランキングでは現在4位です。グローバルの映画市場でジブリ作品が通用することを示した歴史的快挙であると言えるでしょう。

日本では興行収入が失速しているのか?

なお、日本では『君たちはどう生きるか』の興行収入が失速しているのは本当なのでしょうか?

これに関しては、事実であると言えます。日本映画製作者連盟が発表した2023年に国内で上映された映画の興行収入によれば、『君たちはどう生きるか』の興行収入は約88億4000万円です。

4位は、宮崎駿監督が10年ぶりに手がけた長編映画「君たちはどう生きるか」が88億4000万円と上位4作品をアニメ映画が占めました。アニメ作品の好調により、去年1年間の映画の興行収入の全体額は前の年に比べて3.9%多い2214億8200万円となりました。

NHK『去年の国内上映映画興行収入 上位4作品をアニメ映画が占める』より引用(最終確認日:2024年3月4日)

公開4日までの興行収入は21億4000万円と、「千と千尋の神隠し」と「崖の上のポニョ」の記録を超えていますが、最終的には国内では100億円を割っています。その意味では、失速ぎみであると評価せざるを得ないでしょう。

しかし、今回はグローバルな舞台で放映されていますから、いまだ嘗てない広がりを見せています。現時点では、全体で歴代4位にまで興行収入が伸びていることを踏まえると、国内では緩やかな進展でも、世界的にはヒットしているのです。

『君たちはどう生きるか』の興行収入は赤字なのか?

また、『君たちはどう生きるか』の興行収入は赤字なのでしょうか?

鈴木敏夫プロデューサーの発言によれば、『君たちはどう生きるか』の採算は取れているとのことです。すなわち、赤字ではないわけです

スタジオジブリの代表取締役社長の鈴木敏夫氏は21日、都内の自社スタジオで開いた“ジブリの日本テレビの子会社化”会見の場で、今年7月に公開した宮崎駿監督(※崎=たつさき)の最新作『君たちはどう生きるか』について、「ちゃんと採算とれました」と無事、回収される見込みであることを明かした。

NHK『去年の国内上映映画興行収入 上位4作品をアニメ映画が占める』より引用(最終確認日:2024年3月4日)

本作品はこれまでのジブリ映画の中で最も制作費用がかけられていると言われています。しかし、国内で一切、宣伝・広告をしなかったことからマーケティング費用は従来よりも抑制されています。そのため、採算が取れたのは事実だと考えられます。

今や世界的な知名度のあるジブリですから、わざわざCMやネット広告を打たなくても、視聴者が見るのは当然と言えば当然です。けれども、そこにちゃんと気づいて予算の最適化を図ったことに大きな意味があります。既に知られているものをあえて知らせる必要はないのです。

世界的なヒットを記録した

『君たちはどう生きるか』は従来のジブリ作品とは異なり、グローバルに大きく展開されました。その結果、世界で賞賛される作品として大きな成功を収めています。ゴールデングローブ賞の受賞が何よりの証拠であると言えます。制作期間もレベチであることに加えて、広告手法も新しいやり方です。

国内の評価には賛否両論がありますが、多くの人たちに見られる作品である以上、評価が分かれるのは仕方がありません。それでも、「君たちはどう生きるか』という宮崎駿監督自身の問いかけと挑戦的な作品の制作はジブリ作品の新しい歴史を築き上げたと言えます。

なんでも収入の大きさだけで成果を評価するわけにはいきません。プロセスの質もまたよく見る必要があります。本作品はまだまだ見られるポテンシャルがあります。これを機会に、是非とも一度視聴してみることをおすすめします。

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