YouTubeでユーチューバーが食事をするときに、「うましかて」と唱えているのを見て意味がわからずに困惑した経験のある人たちもいるはずです。実際のところ、「うましかて」とは、どういう意味なのでしょうか?
この記事では、「うましかて」の意味と「どこの方言なのか?」という疑問についてまとめています。加えて、「元ネタはハウルの動く城なのか?」にも答えているので、気になる人たちは参考にしてみてください。
「うましかて」の意味
「うましかて」とは、ジブリ映画『ハウルの動く城』でハウルが食事をするときに唱える「いただきます」と同じ意味を持った言葉です。具体的には、「うましかて」には、「今日も美味しい食べ物を恵んでくださり、感謝します」というニュアンスがあります。
ジブリの世界観では、生命がとても重要なキーワードです。人間もまた自然の一部であり、その繋がりの中でしか生きられません。けれども、科学文明が発達して、自然と距離を置きながら生活するようになった私たちは土の上で生きていることを忘れて、今や生命をシステム化して生きるようになりました。
日本人もまた古くから食事をするときに、「いただきます」と唱えていたわけですが、その本質は「命をいただくことに感謝する」という姿勢にあります。今ではすっかり形式的なものになり、食事の度に生命を慈しみ、感謝する心は失われてつつあります。
「うましかて」はどこの方言なのか?
なお、ハウルが使っていた「うましかて」はどこの方言なのでしょうか?
実のところ、「うましかて」はどこの方言でもなく、『ハウルの動く城』だけで登場する言葉です。改めて、映画ひとつで社会で新しく使われる言葉を生み出すジブリの影響力を感じますね。
実際、ユーチューバーが「うましかて」とネタ的に唱えて、ご飯を食べる動画をアップロードしていますが、その背景には「いただきます」の心があるのです。
「うましかて」の登場シーン
『ハウルの動く城』で「うましかて」という台詞が登場するシーンは、ソフィーとハウル、そしてマルクルが初めて一緒に食事をするときです。カルシファーの炎でこんがりと焼いたベーコンと目玉焼きは食欲をそそりますよね。
元ネタはハウルの動く城
「うましかて」の元ネタは『ハウルの動く城』で確定です。2004年の映画にもかかわらず、今もなお話題になるのは、ジブリ映画が普遍的に楽しめるエンターテイメントとして確立されているからだと思います。
実際、こどもから大人まで総じて楽しめる映画や何度も見ても面白いと感じる映画は決して多くありません。宮崎駿監督率いるジブリの世界観は映画を通じて世の中を動かし、私たちにいつまでも気づきを与えてくれるでしょう。
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