カラオケで採点機能を使ったときに全国平均点が高すぎて驚いた経験のある人たちもいるはずです。さすがに、80点台後半を超えていると、「この世には歌が上手い人しかいないのかよ」とため息も吐きたくなりますよね。
実際のところ、どうしてカラオケの採点機能は平均点が高くなってしまうのでしょうか?
この記事では、カラオケの全国平均点が高すぎな理由を紹介しています。また、「平均点に到達しないのは屁なのか?」という疑問についても考察しているので、カラオケが好きな人たちは参照してください。
カラオケの全国平均点が高すぎな理由3選
さて、カラオケの全国平均点が高すぎるのは、どうしてなのでしょうか?
その理由は大きく3つあると考えられます。
理由1 歌の上手い人が練習している
第1に、歌の上手い人が練習していることが原因であると考えられます。
おそらく、カラオケの全国平均点は採点結果の総合計を歌われた回数で割って算出されているはずです。当然、上手い人が歌えば歌うほど、平均点は上昇していきます。特に、同じ曲を何度も練習する場合、どんどん点数は膨れ上がっていくでしょう。
近年では、一人カラオケも流行っているので、歌の上手い人が練習がてらカラオケボックスに来店している可能性もあります。加えて、歌が下手な人よりも上手い人のほうが採点システムの評価を楽しめるので、利用者の多数派はある程度の歌唱力を有しているのかもしれません。
理由2 音程や音域が安定した曲調になっている
第2に、選んだ曲の音程や音域が安定していることが理由であると推察されます。
当然ながら、歌にも難易度が存在します。例えば、テンポが早かったり、音程のアップダウンが激しかったりすれば、素人にとっては歌うのが難しいわけです。
逆に、ゆったりしたリズムで音域の幅が狭いならば、比較的に歌いやすいと言えるでしょう。だからこそ、高得点が取りやすいわけです。実際、それぞれの曲に応じて全国平均点にはギャップがありますから、難易度を判断する基準にもなるでしょう。
理由3 極端に低い数値は出ない
第3に、カラオケの採点システムが極端に低い数値を出さない仕組みになっている可能性があります。
たしかに、一生懸命に歌ったのにもかかわらず、50点をした回るような数字ばかりが表示されたら、歌う気を無くしてしまいますよね。
だからこそ、採点機能によっては満足度が下がらないように限度が設けられていると考えられます。その意味では、上手い人が4〜5回くらい歌えば、下手な人の採点結果をカバーできてしまうので、全国平均点が異常な高さになるのでしょう。
平均点にいかないのは下手なのか?
なお、カラオケの採点機能を使ったときに平均点に到達しない場合は、「歌が下手である」と判断したほうがよいのでしょうか?
結論から言えば、平均点にいかない場合は歌唱力の基礎に何らかの問題があると考えられます。近年の採点システムは原曲を踏まえた上で非常に細かい基準で評価してくれるので、厳しい現実として受け止めたほうがよいかもしれません。例えば、リズムがズレていたり、音程が合っていなかったりする可能性があるのです。
ただし、原曲を無視した自分らしいスタイルで歌っている場合、点数が低くなる傾向はあります。その意味では、例外はあるでしょう。究極的なことを言えば、歌のうまさは技術だけではなく、感情などの表現力も重要です。だからこそ、全国平均点に到達していないからといって下手くそと決めつけるわけにもいかないのです。
特に、ビートたけしさんの「浅草キッド」という歌を聞くと、音楽の本質がわかるような気がします。すなわち、決してプロの歌手ほどに上手いとは言えませんが、心に染み込んでいく味があります。おそらく、そこには歌詞や音楽に込められた生き様から奏でられる直向きな感情があるのかもしれません。
点数に惑わされると本質を見失う
私たちは競争社会のなかで何かと点数をつけがちです。当然、だれだって100点を取れば嬉しいに決まっています。けれども、それが100点として通用するのは正解がある世界だけです。
本来的に点数をつけられないほど、複雑なものを数字に還元して評価したところで実態を捉えることなんて不可能です。それにもかかわらず、点数をつけて序列化していくうちに「何が本当に美しいと感じるのか?」という自分の感受性を見失ってしまうのではないでしょうか。それはカラオケをはじめとする歌声も同様です。
もちろん、原曲が基準になっているわけですが、聞く人の心に伝わるものがある限り、採点結果が悪くても、それは良い歌なのです。点数に惑わされるのではなく、自分にとっての美しさを探してみましょう。
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