世界的な人気を誇る漫画『ワンピース(ONE PIECE)』に登場するベラミーは空島編とドレスローザ編に登場するキャラクターです。やんちゃな風貌でいかにも嫌なやつとして登場しますが、新世界で再開した時は少し様子が変わっていました。
結局のところ、ルフィのパンチにやられてしまうのですが、その際に「死んでしまったのか?」という疑問を抱いている人たちもいるはずです。実際のところ、どうなのでしょうか?
この記事では、「ベラミーは死亡したのか?」という疑問について考察しています。また、気になるその後といいやつになった理由もまとめているので、ワンピースが好きな人たちは参考にしてみてください。
ハイエナのベラミーとは?
ハイエナのベラミーとは、悪魔の実『バネバネの実』を食べた全身バネ人間の海賊です。元王下七武海ドンキホーテ・ドフラミンゴの傘下についている海賊団の船長で空島編とドレスローザ編に登場し、ルフィと一戦を交えて敗北します。
ベラミーの基本情報 | |
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本名 | ベラミー |
年齢 | 27歳 |
身長 | 240cm |
懸賞金 | 1億9500万ベリー |
所属 | ベラミー海賊団船長、元ドンキホーテ海賊団傘下 |
悪魔の実 | バネバネの実 |
出身地 | 北の海ノーティス |
誕生日・星座 | 8月7日・しし座 |
好物 | 牛骨スープ、豚骨料理 |
笑い方 | ハハッハハ |
初登場 | 単行本24巻 第222話『大型ルーキー』 |
声優 | 高木渉 |
ベラミーは死亡したのか?
ベラミーは空島編と同様に、ドレスローザ編でルフィのパンチに一撃でやられてしまうのですが、死亡してしまったのでしょうか?
結論から言えば、ベラミーは死亡していません。ルフィに負けた後もちゃんと生きています。
そもそも漫画『ワンピース』で繰り広げられるキャラクター同士の戦いは生命ではなく、「夢」の奪い合いですから、よほどのことがない限りは死ぬことはないのです。作者尾田栄一郎先生がこだわる方針のひとつでもあります。
実際、ファンとしては大好きなキャラクターが死んでしまうのは悲しいですよね。また、「死」を重く受け止めているからこそ、簡単には殺さないのです。ワンピースに現れる尾田先生の哲学であるとも言えるでしょう。
ベラミーのその後
ワンピースの漫画では、それぞれの話の前に扉絵が設けられています。そこでは、本編とは異なる時間軸でキャラクターの物語が一部公開されているのです。その中に、ベラミーのその後に関わるシーンが描かれています。
具体的に、漫画915話の扉絵にベラミーが登場します。その様子から、海賊から足を洗って、現在は染め師として職人の道を歩んでいる様子が描かれています。ドフラミンゴという極悪人についていったがゆえに狂ってしまった人生を1からやり直す道がちゃんと見つかってよかったですよね。
気になる方は扉絵をぜひともチェックしてみてくださいね。
いいやつになった理由
空島編では、ベラミーは「海賊が夢を見る時代は終わったんだよ」というセリフを吐き捨て、ルフィたちを馬鹿にする嫌なやつでした。信念を持って生きる「海賊」ではなく、ドフラミンゴに追随する超絶リアリストの「悪党」だったわけです。
しかし、ドレスローザ編では、ベラミーの価値観が大きく変わった様子が描かれていました。
例えば、ルフィと再開したときには「もうお前を笑わない」と話しています。その一連のストーリーから「いいやつになった」と評価している人たちもいるのです。一体、どうして心を入れ替えたのでしょうか?
これに関しては、空島編で敗北したベラミーは自らを井の中の蛙だったことを反省したからだと考えられます。事実、ベラミーが馬鹿にしていた空島は存在し、仲間と一緒に見下していたルフィに一撃でやられてしまう情けない醜態を晒してしまいました。人間は自らの小ささを認識したときに謙虚になります。
また、その後にルフィが海賊として活躍する姿を見て、ベラミーももう一度、自分も頑張ろうと決意したのかもしれません。
悪の道を貫いてしまった愚かさ
けれども、ベラミーはドフラミンゴという極悪人についてしまったがゆえに、最後の最後まで利用されてしまいました。どんなに心を入れ替えて努力したとしても、歩む道を間違えれば不幸な結末を迎えてしまう厳しい人生の道理が描かれている気がします。
ベラミー自身もワンピース77巻769話で「わかってんだ!!憧れる男を間違えた事も…!!己のみじめさも!!!」と発言しています。自分で決めたことを貫くことにこだわるのは生き方としてはかっこよいものの、ベラミーは間違いに気づいたら意地を張らずに軌道を修正すべきでした。
ドレスローザ編が終わった後は、ベラミーは染め師として人生をやり直しています。ようやく、自分の生きる道が見つかったのかもしれません。生きてさえいれば、人間はやり直すことができます。一度は、終わりかけた人生でも「道」を変えれば、未来を変えることができるはずです。
ベラミーは嫌なやつとして登場したものの挫折から立ち直る姿はとても美しく、将来的には一流の職人になって「ルフィの海賊旗を仕立てる」かもしれません。「俺が笑った男は、俺を心の底から笑わせてくれる偉大な男だった」と酒を飲みながら話すベラミーの未来が待っていたらよいですね。
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