Spotify(スポティファイ)を利用しているときに、プレイリストに「E」というマークが付いた楽曲を見かけることがあります。さらに、再生しようとしてもうまくいかず、疑問は益々、深まるばかりです。
実際のところ、Spotifyのeマークは何なのでしょうか?
この記事では、Spotifyで表示されるeマークの意味を解説しています。また、eマークが付与されている曲が再生できないときの解除法と基準についても考察しているので、Spotifyを利用している人たちは参考にしてみてください。
Spotifyに表示されるeマークとは?
さて、Spotifyに表示されるeマークとは、何を意味しているんでしょうか?
Spotifyのeマークとは、全米レコード協会(RIAA)が「未成年者にふさわしくない」と定めた露骨な表現が楽曲に含まれていることを意味しています。
例えば、暴力や非合法などのセンシティブな内容が想起される歌詞や曲名は露骨な表現が含まれる楽曲と言えるので、eマークが付与されています。これに関しては、Spotifyの公式サイトでも次のように記述されています。
Spotifyでは、アーティストが作ったオリジナルの音源をそのままお届けしているため、露骨な表現が楽曲に含まれている場合があります。リリースに表示された [EXPLICIT] マークまたはEタグを参考にしてください。
Spotify公式サイト『露骨な表現を含むコンテンツ』より引用(最終確認日:2023年5月25日)
eマークの楽曲を再生できないときの解除法
それでは、eマークが付いている楽曲を再生できないときに、どのようにすれば制限を解除できるのでしょうか?
露骨な表現が含まれるeマークを楽曲を再生する方法は以下のとおりです。
eマークの楽曲を再生できないときの解除法
- 手順1 ホームの右上に歯車アイコンをタップする。
- 手順2「露骨な表現を含むコンテンツ」を選択する。
- 手順3「露骨な表現を含むコンテンツを許可する」にチェックを入れる。
上記の操作方法が完了することで、eマーク付きの楽曲を聴けるようになります。逆に、チェックを外せば、露骨な表現が含まれる楽曲を避けること可能になります。
eマークの基準
なお、eマークはどのような基準で付与されているのでしょうか?
結論から言えば、RIAA(Recording Industry Association of America)は、アメリカ合衆国のレコード産業のトレード・グループですが、Explicit(過激な表現を含む)コンテンツの基準を公式に発表しているわけではありません。
すなわち、Explicitな表現や内容に関しては、主に音楽や映像作品の制作者やレーベル、放送業者などが、自主的に評価や分類を行っているわけです。これはクリエイティブ側からすれば、杓子定規にeマークが付けられるわけでないので、ありがたいのかもしれません。
ただし、一般的には、Explicitなコンテンツには、過激な言葉遣い、性的な表現、暴力的な描写、不適切な内容などが含まれると考えておけばよいでしょう。加えて、特定の国や地域においては、法律や規制によってExplicitなコンテンツの基準が設けられている場合もあることも覚えておきましょう。
音楽は自由である
音楽をはじめアートの世界は、あらゆる表現を是とします。すなわち、一見すると、暴力的な表現でも、アートというフィクションの世界で演出されるならば許されるわけです。
実際、暴力や性的な表現を社会から追放すれば、秘密裏に表現されるようになってコントロールできなくなっていきます。その結果、悪に触れることのない善だけフォーカスされて、人間の心理とは逸脱した偽善が蔓延するかもしれません。
もちろん、未成年への影響は考慮する必要はあるかもしれませんが、臭いものには蓋をする精神でなはく、それもまた人間の行いとして存在することを認めて活かしていく必要があるでしょう。
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