中高生にとってカラオケは主な遊び場のひとつですよね。みなさんのなかにも、友人や恋人と一緒に歌って盛り上がった経験のある人たちも多いはずです。小学生の頃とは違って、中学生や高校生の遊びの幅が広がっていくのは自然なことであると言えます。
しかしながら、成人とは違って中高生には未成年として守らなければいけないルールがあります。具体的に言うと、カラオケを利用できる時間には制限があるわけです。
この記事では、カラオケの年齢制限について解説しています。「16歳、17歳、18歳の利用者は何時まで遊べるのか?」という疑問についても考察しているので、カラオケで遊ぶ予定の中高生のみなさんは参考にしてみてください。
カラオケの年齢制限|16歳・17歳・18歳は何時まで遊べるのか?
改めて、カラオケに年齢制限はあるのでしょうか?
結論から言えば、それぞれのカラオケ店には、年齢に応じて利用制限が設けられています。ここでは、それぞれの年齢に応じた利用時間について説明していきます。
16歳・17歳の場合
第1に、16歳と17歳の利用者だけでカラオケを使う場合は、原則として午後10時まで遊べます。
これに関しては、一般社団法人日本カラオケボックス協会連合会が公開している「自主規制基準」に次のように定められています。
16 歳未満の利用者は午後6時以降、18歳未満の利用者は午後10時以降利用させない。
(注)青少年の利用時間の制限は各都道府県の青少年保護育成条例等によるものとする。
一般社団法人日本カラオケボックス協会連合会『青少年の非行防止に向けたカラオケボックス運営における自主規制基準』より引用(最終確認日:2023年2月10日)
一般的に上記の制限時間までに退店するように店側から促されることを覚えておいてください。有名店も「自主規制基準」に準じて店舗運営をしているため、例外はないと考えておきましょう。
18歳の場合
第2に、年齢が18歳に達している人たちだけでカラオケ店に入る場合、利用時間の制限はありません。
すなわち、深夜カラオケで朝までオールできるわけです。大学生や専門学生なら友達と寝ずにカラオケを楽しんだ経験のある人たちもいるでしょう。心なしか自由を手に入れた気分になりますよね。
ただし、社会的身分が高校生である場合は、年齢が18歳に達していても「18歳未満」として扱われることになります。すなわち、午後10時までに帰らなければいけないので注意してください。
親同伴の場合はどうなるのか?
なお、カラオケの年齢制限がかけられている16歳、17歳、そして18歳の高校生でも保護者と一緒に来店した場合はどうなるのでしょうか?
結論から言えば、保護者が同伴する場合は各都道府県が定める青少年保護育成条例に規定にしたがって、午後10時(都道府県によっては午後11時)までの制限があるのが基本です。親がいるから中高生でも朝までオールでカラオケを楽しめるわけではないので注意してください。
なかには、保護者が同伴だったとしても、「16 歳未満の利用者は午後6時以降、18歳未満の利用者は午後10時以降利用させない」という自主規制基準を貫いている店舗もあります。詳細は利用するカラオケ店に電話で直接、確認することをおすすめします。
未成年がカラオケを利用するときの注意点
以上を踏まえたうえで、未成年がカラオケを利用するときには、いくつかの注意点があります。
ここでは、気を付けるべきことを3つ紹介するのでチェックしておくことを推奨します。
注意1 校則を確認する
第1に、自分が通っている学校の校則を確認しましょう。
自主規制基準や条例で定められる利用時間を守っていても、校則がもっと厳しいルールを敷いている場合、学校の規則を知らず知らずにうちに破ってしまう危険性があります。
最悪の場合、停学の対象になって内申点を下げてしまうかもしれないので、事前に必ず校則をチェックしておきましょう。心配な人は先生に聞いておくことをおすすめします。
注意2 保護者に行先を伝える
第2に、保護者に行先を必ず伝えておきましょう。
万が一、トラブルに巻き込まれたときに保護者が居場所を知らない状態は極めて危険です。もちろん、思春期だからこそ親に遊んでいる場所を知られるのが嫌なのはわかります。
けれども、もし変質者に絡まれれてしまったときに、あなたの身近にいる人たちが居場所を全く知らなければ助けがくることはありません。命にも関わることなので、家族に利用するカラオケ店を伝えておくことを忘れないでください。
注意3 女性一人では行かない
第3に、女性一人でカラオケに行くのはおすすめしません。
恐ろしいことに、女性のヒトカラを狙った悪質な犯罪者が存在します。実際、未成年にかかわらず、性的犯罪の被害を受けている人たちもいるのです。
カラオケ店の各部屋には鍵をかける仕組みがなく、アルバイトも逐一、見回りしているわけではないので、犯罪行為に気づかないおそれもあります。女性だからといって行動を制限されるのは嫌なことですが、性質上、どうしても注意しなければいけないこともあるのでしょう。
これに関しては以下の記事でくわしく述べているので、興味のある人たちは読んでみてください。
安全第一で楽しもう!
未成年でカラオケを利用するときに年齢制限があることを忘れないでください。万が一、年齢を偽って入店するなどの行為がはたらければ、警察に補導される可能性があるので絶対にやめましょう。
ルールに対して息苦しさを感じるのはわかります。大人が決めたことに従うのは何となく嫌だという気持ちもわかります。けれども、安全を守るための規則ですから、破ったときに発生した損害を被るのは自分と友達です。せっかく楽しむ為にカラオケに来ているのに、トラブルに巻き込まれたら気分は最悪です。
未成年だからこその不自由さは今だけです、5年も経過すれば、成年として扱われるようになります。そのときになってから自由と責任を謳歌すればよいのです。我慢してきた分、遊び方の幅が広がる喜びも大きいので、楽しみに待ちましょう。
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