プーさんのホラー映画がひどいと言われる理由3選|あらすじも紹介

プーさんのホラー映画がひどいと言われる理由3選|あらすじも紹介

2023年6月23日にホラー映画『プー あくまのくまさん』が日本で公開されました。あの可愛らしいプーさんとは真逆に、血に飢えたプーさんがロビンらに襲い掛かるというとんでもない設定になっています。

実のところ、アメリカでは本作に対する批判が後を絶たず、香港では途中で放映が中止になるなど、公開当初から話題になっていました。とはいえ、何が具体的にひどかったのでしょうか?

この記事では、プーさんのホラー映画がひどいと言われる理由を紹介しています。また、あらすじも簡単に紹介しているので、本作について興味のある人たちは参考にしてみてください。

目次

ホラー映画『プー あくまのくまさん』のあらすじ

ホラー映画『プー あくまのくまさん』
(C)2023 ITN DISTRIBUTION, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

ホラー映画『プー あくまのくまさん』のあらすじは以下のとおりです。

幼い頃、クリストファー・ロビンは100エーカーの森でプーやピグレットと一緒に楽しい冒険に明け暮れていました。けれども、ロビンは大学進学と同時に森から離れることになりました。その後、メアリーと婚約したロビンは彼女を連れて、プーやピグレットに会うために森に遊びに行くことにしたのです。

久しぶりの再開に胸を躍らせていたロビンでしたが、そこにいたのはかつての優しい友達ではなく、野生化し血に飢えたプーとピグレットの変わり果てた姿でした。

プーさんのホラー映画がひどいと言われる理由3選

さて、プーさんのホラー映画がひどいと言われるのは、どうしてなのでしょうか?

その理由は大きく3つあると言ってよいでしょう。

理由1 プーさんの世界観が壊れた

第1に、ディズニーのアニメとして放映された「くまのプーさん」の世界観が壊れたことから「ひどい」と主張する人たちがいます

いうまでもなく、クリストファー・ロビンとプーは友達です。ディズニーの作り出した平和な世界観に慣れ親しんでいた人たちからすれば、ホラー映画として創作されたこと自体に嫌悪感を抱くこともあるかもしれません。要するに、子ども時代に培った純粋な世界がぶっ壊れてしまうわけです。

事実、本作では、野生化したプーとピグレットがロビンと婚約者のメアリーに襲い掛かるという信じられない物語が展開されています。ホラー映画として設定されているわけですから意味では当然なのですが、根強いファンからは受け入れられないものとして拒否されているのです。

「私のプーさんを返して!」と思う人たちは見るのを控えたほうよいでしょう。

理由2 くまのプーさんが変態オヤジにしか見えない

第2に、くまのプーさんが変態オヤジにしか見えないことから「ひどい」と言われています

くまのプーさんが変態オヤジにしか見えない

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たしかに、映画に登場するプーさんを見ると、コスプレした太ったおじさんにしか見えません。この中年男性のようなプーさんが人間の血を求めて殺していくのですから、絵面が本当にひどいんです。総じて、ホラー化した100エーカーの仲間たちに使われているマスクがしょぼいんですよね。

けれども、製作費が約1,400万円しかなかったことを考慮すると、よくやったほうであると評価できます。もはや「怖い」というよりも「面白い」と評価すべきではないでしょうか。事実、監督もホラー映画というよりも「笑えるものにしよう」という意図を込めているといいます。

理由3 物語の構成が浅い

第3に、物語の構成それ自体がよく練られていないことから「ひどい」と指摘されています

これは主に映画批評家たちからの声です。そもそも本作は原作の世界観をほとんど無視しています。すなわち、「プー」という名前の黄色い熊を題材としている以外に物語とのつながりはほとんどないんです。そのため、全くの別物と言ってよいでしょう。

見ればわかりますが、殺人鬼として化したプーさんと仲間たちが人間を殺しまくるという何の変哲もない欧州のホラー映画を焼き直したような内容になっています。パロディもなければ、オマージュでもない。もっと言えば、特段のオリジナリティもない作品なんです。

だからこそ、批判もしやすい作品になりました。「ひどい」というのは制作者からしてみれば、「そりゃそうだよね」という折り込み済みの話だと考えられます。

ただ、だからと言って「駄作」であるとは言えません。こうやって世間に話題を提示して、トピックになっている時点で製作者として成功だったと言えるのではないでしょうか。

ヒットして続編も出る

ホラー映画『プー あくまのくまさん』に対して痛烈な批判が寄せられているものの、この映画は著作権がフリーになったことをきっかけに制作された単純でライトな作品なのです。製作費も少なく、映像のしょぼさもB級が甚だしいのがかえってネタ的で面白いんですよね。

事実、世界的に何やかんやヒットしたので、続編が出ることも決まっています。その意味では、「ひどい、ひどい」と騒いでもらったおかげで注目が集まって、みんなで作品の「やばさ」を共有するという相乗効果で来客数も伸びていったわけです。これは十分に成功を収めたと言えるでしょう。

その意味では、一度見る価値がある映画と言えるかもしれません。是非、見てみてください。きっと、「ひどい作品だった」と思うに違いありません。けれども、心のどこかでちょっと面白いと感じるかもしれませんよ。

プーさんのホラー映画がひどいと言われる理由3選|あらすじも紹介

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