ノイズキャンセリングイヤホンが耳に悪い理由３選｜疲れるのは本当？

みなさんのなかには、ノイズキャンセリングイヤホンの購入を検討している人たちもいるはずです。実際、外にいるときに自然と耳に入ってくれる雑音を緩和して静寂の環境を手に入れられるのは嬉しいですよね。特に、勉強や仕事など、集中したいときには大活躍してくれる便利ツールと言えるでしょう。

しかしながら、「ノイズキャンリングイヤホンが耳にとって負担になるのではないか？」という不安を抱いている人たちもいるはずです。実際のところ、耳に悪影響をもたらすリスクはあるのでしょうか？

この記事では、ノイズキャンセリングイヤホンが耳に悪いと言われる理由をまとめています。また、ノイキャン式のイヤホンを使っていると疲れるという問題についても考察しているので、これから購入を検討している人たちは参考にしてみてください。

ノイズキャンセリングイヤホンが耳に悪い理由３選

さて、ノイズキャンセリングイヤホンが耳に悪いと言われるのは、どうしてなのでしょうか？

ここでは、代表的な３つの理由を紹介します。

なお、ここで紹介していることはノイズキャンセリングイヤホンだけに限った話ではありません。そのため、日頃からイヤホンを使っている人たちはチェックすることを推奨します。

理由１ 長時間利用で耳に負担がかかる

はじめに、長時間の利用によって耳に負担がかかる危険性があると考えられます。

ノイズキャンセリングは外音をある程度、遮断してくれるため、静かな環境を手に入れるには抜群のアイテムと言えます。しかし、快適だからこそ休憩することなく、使い続けてしまうリスクもあるわけです。

とりわけ、ノイズキャンセリング機能が付いたワイヤレスイヤホンは一度、充電すれば少なくとも５時間以上の継続使用が可能となっているものが多く、充電ケースとセットなら１日中利用できます。

しかし、イヤホンが音楽をダイレクトに耳に届けている以上、一定の負担が発生していることを忘れてはいけません。いわゆる、「スマホ難聴」と呼ばれるトラブルの原因になりかねないのです。

なお、ノイズキャンセリングイヤホンに限らず、長時間にわたってイヤホンで音楽を聴き続ける行為は総じて耳に悪いので注意してください。

理由２ 耳の中が不衛生になりやすい

続いて、ノイズキャンセリングイヤホンを頻繁に使用した結果、耳の中が不衛生な状態になって病気になるおそれがあります。

実のところ、イヤホンは思っている以上に汚れています。具体的に言うと、イヤホンに付着した耳垢に、外部環境の細菌がくっついて、それが耳の中に運ばれることによって炎症などの問題を引き起こす可能性があるわけです。

特に、ノイズキャンセリング機能が実装されたイヤホンは「カナル型」という耳の穴に深く装着するタイプが多いため、細菌が進入しやすいと考えられます。そのため、少なくとも週に一度は除菌シートを使って掃除することをおすすめします。

理由３ 外音に耐えられなくなる

最後に、ノイズキャンセリング機能に慣れた結果、些細な外音でも気になってしまう可能性があります。

近年、ノイズキャンセリングに関する技術は飛躍的な発展を遂げており、専用のイヤホンさえあれば、いつ、どこにいても静寂な環境を作り出せるようになりつつあります。実際に、聴覚過敏の人たちにとってもノイズキャンセリングイヤホンは便利な道具になっているはずです。

けれども、あまりにも静かな環境に身を置きすぎると、生活音を聴くこと自体に強いストレスを感じるようになるおそれがあります。実際、みなさんのなかにも、イヤホンを忘れて外出した結果、いつもよりも音が気になって疲れたという人たちもいるのではないでしょうか？

残念ながら、科学的な知見は存在しないので、ノイズキャンセリング機能付きイヤホンを使用した結果、外音に耐えられなくなることを断定はできません。

しかし、私たちが生きる環境には、騒音を含めて少なからず音が存在します。その全てを遮断するのは不自然です。また、ノイキャンへの依存度が高まることで使用時間が増えて、耳に負担がかかるといったリスクもあると考えられるでしょう。

ノイズキャンセリングイヤホンは疲れる？

なお、通常のイヤホンと違って、ノイズキャンセリング機能が付いているものは使用すると疲れるのでしょうか？

結論から言えば、ノイズキャンセリング技術が周囲の騒音を遮断するために生成する反騒音が一部の人にとっては、耳の疲れや圧迫感を抱かせる原因になることがあるようです。その意味では、購入を決定する前に一度、家電量販店などで試してみたほうがよいと言えます。

実際に、Googleの検索市場でも、ノイズキャンセリングイヤホンと疲労に関するキーワードはいくつも存在していることから、利用者の中に疲れを感じている人たちがいるのは事実だと言えるでしょう。とはいえ、本人の使い方も大きく影響するため、長時間の利用を避けるなど工夫したほうがよいです。

過度に依存しないように注意しよう！

ノイズキャンセリングイヤホンは外部の雑音を緩和してくれるため、一度その快適さを知れば手放しがたい便利なアイテムです。けれども、耳を休ませることを考えずに利用し続けてしまうと、難聴リスクがあるので注意してくださいね。

テクノロジーが発達したとしても、過度に依存すると利便性という名に隠れた中毒性に侵されて、ノイズキャンセルがないと不自由さを感じる状態になってしまいます。そのため、どのような技術も一定の距離感を保ちながら、自分たちが主体的に使える範囲を決めることが大切なのです。