みなさんのなかには、終電を逃してカラオケボックスで始発まで過ごそうと考えている人たちもいるはずです。実際、ホテルに宿泊するよりも安く済むので、節約したいときには良いアイディアですよね。
けれども、カラオケは宿泊施設ではありません。その意味では、寝るために利用するのは目的外としてルールに反するような気がしなくもありません。実際のところ、カラオケ店で寝るのは許されるのでしょうか?
この記事では、「カラオケで寝ると怒られるのか?」という疑問を考察しています。寝ている男女を狙う盗難もあるので、くれぐれも注意してください。
カラオケで寝ると怒られるのか?
さて、カラオケで寝ると店員に怒られるのでしょうか?
結論から言うと、営業時間内で帰宅するならば、カラオケボックスで寝ていたとしても怒られる可能性は低いと考えられます。もちろん、カラオケの各部屋は宿泊施設として提供されているわけではないので、店側が室内で寝ることを許可しているわけではありません。その意味では、目的外利用とみなされる可能性はあります。
しかし、現実的には、店舗のスタッフが入室している客の状態を逐一、チェックするわけにはいきません。誰かに迷惑をかけているならまだしも、歌わずに休憩しているくらいなら見逃さざるを得ないと言えるでしょう。
盗難の危険性がある
けれども、だからと言って、カラオケ店をホテル代わりに利用するのは危険です。なぜなら、寝ている人を狙った盗難事件が発生するおそれがあるからです。
ご存知のとおり、一般的にカラオケボックスに鍵は付いていません。そのため、その気になれば部外者でも入室できます。実際、一人で眠りにつくと、静かに入ってきた泥棒に気づくのは難しいと考えられます。万が一、途中で気づいても、捕まることを恐れた犯人が動揺して襲いかかってくる危険性もあります。
当然ながら、財布を盗まれると利用料金を支払えなくなるので、店側に事情をくわしく説明したり、警察に被害届を出したりするなど、いろいろと面倒なことになります。クレジットカードの再発行手続きを含めると、とんでもない手間が発生します。
場合によっては、財布以外にも金目のものは全部持っていかれるかもしれません。結果として、ホテルの代金よりも経済的な損失が大きくなるおそれがあるのです。
なお、女性の場合は性犯罪の被害を受けるおそれもあるので、カラオケで寝るのは絶対にやめておきましょう。なお、一人カラオケの危険性について知りたい人は次の記事を読んでみてください。

カラオケボックスの用途は拡大している
近年、カラオケボックスの用途は拡大傾向にあります。新型コロナウィルスの感染拡大に伴うライフスタイルの変化や自宅カラオケの普及など、店舗型のカラオケサービスは時代的な変化の渦中にいると言えるでしょう。
実際、まねきねこなどの有名店では、映画を鑑賞したり、WEB会議の打ち合わせスペースとして貸し出したりするなど、歌う以外の使い方を提供しています。とはいえ、カラオケボックスを寝るために利用してよいわけではありません。現実的に怒られる可能性は低いにせよ、盗難をはじめとするリスクが大きすぎます。
終電を逃したときはカプセルホテルや24時間営業の健康ランドを利用することをおすすめします。場合によっては、ビジネスホテルの深夜プランを使えば安く宿泊費を抑えられるかもしれません。いずれにしても、安全な環境を選択することを推奨します。
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