自宅でカラオケを楽しむためにSwitch(スイッチ)を購入した人たちもいるはずです。家に居ながら、カラオケで遊べるなんて歌が好きな人からすれば夢のようなサービスですよね。
しかしながら、いざ歌ってみると楽曲のBGMとマイク音がズレるという問題が多発しています。実際のところ、どうすれば音ズレを解消できるのでしょうか?
この記事では、Switchのカラオケで音ズレする原因と遅延の直し方について解説しています。せっかく自宅カラオケの環境を整えたのにもかかわらず、マイク音とBGMが合わずに困っている人たちの参考になれば幸いです。
Switchのカラオケで音ズレする原因
さて、Switchのカラオケで音ズレするのは、どうしてなのでしょうか?
その原因は大きく3つあると考えられます。
原因1 テレビの音声出力に遅れが生じている
第1に、テレビの音声出力に遅れが生じていることが原因であると考えられます。これに関しては、任天堂の公式ホームページでも次のように記述されています。
本体から出力された音声はテレビ内で音声処理されたあとに聞こえます。その処理時間が遅延時間として発生するため、音声の反応が遅く感じられる場合があります。
任天堂『Q&A(よくあるご質問)』より引用(最終確認日:2023年2月23日)
特に、Switchと接続しているテレビにゲームモードなどの外部から取り込んだ音声の処理を加速させる設定がない場合、音ズレが起きたままの状態になる可能性が高いでしょう。
実際、テレビの音声出力が音ズレを引き起こしている一番の原因であると言えます。
原因2 ワイヤレスマイクの調子が悪い
第2に、ワイヤレスマイクの調子が悪いことが原因であると推察されます。
無線マイクはケーブルの絡まりを気にせずに移動できるので、自由なスタイルでカラオケを楽しめます。みなさんのなかにも、ワイヤレスマイクの方がよいと思って購入した人たちもいるはずです。
しかしながら、有線マイクとは違い、ワイヤレスマイクには電波の送受信があるので、微妙なタイムラグが生じる場合があるのです。そのため、Switchのカラオケでも音ズレが発生するおそれがあると言えます。ケーブルマイクは3,000円以下でも売っているので、安い代用品を購入するのもよいでしょう。
原因3 ガイドボーカルがオンになっている
第3に、ガイドボーカルがオンになっていることが原因であると推定されます。
ガイドボーカルとは原曲の音程に合わせてボーカルをサポートする機能です。Switchのカラオケに収録されている音源には、ガイドボーカルが設定されている場合があります。
したがって、ガイドボーカルに追随して歌うと、自分の歌声が追いかける形になるので、どうしても音がズレていってしまうのです。歌っていて違和感を抱いたときはガイドボーカルをオフにしてみましょう。
音ズレによる遅延の直し方
以上の原因を踏まえたうえで、Switchのカラオケで発声した音ズレを直すには、どうすればよいのでしょうか?
これに関しては、大きく4つの直し方があると言えます。
方法1 外部スピーカーを接続する
はじめに、Switchを外部スピーカーに接続することで音ズレを解消できます。
いうまでもなく、スピーカーは音声を出力することに特化した機械です。したがって、音声処理の速度はテレビ以上に早いので、音ズレの問題が解決する可能性が高いのです。実際、多くのSwitchユーザーが外部スピーカーとの接続で音ズレを解消したと報告する投稿がソーシャルメディア上にはたくさんあります。
ただし、Switch本体の設定で「ヘッドホンの最大音量を下げる」という項目がオンになったままだと、スピーカーから出てくる音が小さくなってしまう可能性があるので注意してください。
まずは、デスクトップパソコンで使用しているスピーカーなど家にあるもので試してから購入を検討してみましょう。なお、Switchのカラオケで使えるスピーカーについて知りたい方は次の記事を読んでみてください。
方法2 タイミング調整を行う
続いて、Switchの基本設定からタイミング調整を行うことで音ズレが緩和される場合があります。
タイミング調整とは、Switchとマイクの位置関係から自動で音声出力を合わせてくれるサービスです。「測定スタート」のボタンを押すとスピーカーから音が鳴るので、テレビあるいはスピーカーからマイクを30cmほど離して音を拾ってみてください。
測定が終了すると、音ズレの具合を評価してくれるので、その後に表示される「調整」を選択してタイミングを合わせてみてください。なお、タイミング調整はカラオケで遊ぶ前に毎回やることで音ズレを防ぎやすくなるので試してみましょう。
方法3 マイクを口から離して歌う
続いて、マイクを口から離して歌うことで音声を取り込む速度を調整できます。
Switchのカラオケで使用しているマイクによっては、歌い手との距離感によって取り込まれる音声情報の処理に著しい違いが生じる製品があります。だからこそ、マイクを口から離して歌うことで微妙なラグを調整できる可能性があるわけです。
少々アナログな改善方法ですが、新しくスピーカーを買う余裕がないときに一度、試してみることを推奨します。具体的には、マイクから話す距離を10cm間隔で調整してみましょう。なかには、20cm程度遠ざけることで音ズレが解決したという人もいるようです。
方法4 ゲームモードに切り替える
最後に、テレビの音声出力をゲームモードに切り替えてみましょう。
メーカーによって違いはありますが、テレビの音声設定にはゲーム機に対応した専用の変換モードが設けられている場合があります。
そのため、ゲームモードに切り替えることによって、Switchの本体から取り込んだ音声の処理速度が改善されて、マイクとBGMの音ズレがなくなるかもしれないのです。設定方法がわからない場合は、テレビの型番をネット検索して説明書を読んでみましょう。
スピーカーを購入するのがおすすめ!
なお、Switchを使って本格的な自宅カラオケを楽しみたいならば、やはり安価でも外部スピーカーを購入することをおすすめします。テレビでもよいのですが、やはり音響に特化したスピーカーから出力したほうが臨場感もあって雰囲気が変わります。実際、1万円以内で高品質のスピーカーはあるのでチェックしてみてください。
ただし、集合住宅や閑静な住宅街に住んでいる場合、防音対策もしっかりしてからカラオケを楽しみましょう。カラオケが騒音になって近所に迷惑をかけると、想像もしないトラブルになる危険性があります。
とんでもない損害を被る前に防音グッズも一緒に揃えておくことを推奨します。「これくらい大丈夫」と軽んじていたら、退去命令や法的なトラブルに発展するおそれもあります。とりわけ、近年では、ソーシャルメディア上で自分の行為に対する社会的制裁も盛んです。一歩間違えれば、自分も同じ目にあるかもしれません。
他人に迷惑をかけないようにくれぐれも注意してSwitchのカラオケを楽しみましょう。
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