アルバイトを探している人たちのなかには、カラオケ店を選択肢のひとつとして検討している人たちもいるはずです。実際、カラオケ店のスタッフを観察すると、利用客の受付をしたり、フードやドリンクを運んだりするなど、複雑な動きは少なそうに見えます。
けれども、「カラオケのバイトは危ない」と言われることがあるので注意が必要です。すなわち、事前に具体的なリスクを知っておかないと、働き始めてからでは後悔するおそれがあるのです。
この記事では、カラオケのバイトが危ないと言われる理由を解説しています。また、「楽すぎるのは本当なのか?」という疑問についても考察しているので、カラオケで働こうとしている人たちは参考にしてみてください。
カラオケのバイトが危ないと言われる理由4選
さて、カラオケのアルバイトが「危ない」と言われるのは、どうしてなのでしょうか?
その理由は大きく4つあると考えられます。
理由1 酔っ払いに絡まれる
第1に、カラオケのアルバイトでは酔っ払いに絡まれる危険性があります。
いうまでもなく、カラオケは二次会の鉄板であり、酔っ払いの客が来店するのも決して珍しいことではありません。そのため、お酒の勢いで何かと文句を付けてくる人が紛れ込んでいる可能性があるわけです。
また、お店でもアルコール飲料を提供しているので、カラオケを利用している途中で泥酔する客もたくさんいます。なかには、正常な判断ができずに喧嘩っ早くなる酔っ払いもいるので、些細なことからトラブルに発展する可能性もあります。
なお、スタッフに直接的な被害がなかったとしても、飲み過ぎた人たちの吐瀉物などの掃除もあるので、衛生的に辛いという場面は起こり得ることを覚悟しておく必要があるでしょう。
理由2 犯罪に巻き込まれる可能性がある
第2に、犯罪に巻き込まれる可能性があります。
具体例を挙げると、2022年4月に神奈川県鎌倉市内のカラオケ店で知人の男女と共謀して、二人の会社員に大怪我を負わせた自称大工の男が逮捕されました。そのほかにも、カラオケ店が犯行現場となった事件はたくさんあります。
したがって、アルバイトスタッフにトラブルの被害が飛び火する可能性はあると言えます。犯人が逮捕されたとしても、相手から受けた暴力を無かったことにはできません。かすり傷ならまだしも、後遺症が残る怪我を負ったとすれば取り返しがつかなくなるおそれがあるでしょう。
以上のことからも、店舗で発生した事件を自分だけで解決しようとするの危険と言わざるを得ません。まずは警察に連絡して迅速に対応してもらうことを強く推奨します。
理由3 クラスター感染の被害を受ける
第3に、クラスター感染の被害を受けやすいので危ないという人たちもいます。
冷静に考えると、狭い部屋でマスクをせずに歌えば、一緒にいる人たちにウイルス入りの飛沫が拡散するのは当然です。アルバイトスタッフも利用客の部屋に入室することがあるわけですから、感染する危険性があると言えるでしょう。実際、徳島県ではカラオケボックスでクラスターが発生した事例があります。
県は8日、10歳未満~100代の男女187人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。100代の女性1人が中等症で、他は軽症が161人、無症状が25人。医療機関とカラオケボックスで新たなクラスター(感染者集団)が発生したと認定した。
徳島新聞『徳島で187人感染 カラオケボックスと医療機関でクラスター【8日詳細】』より引用(最終確認日:2023年2月7日)
理由4 ストーカーの被害を受ける
第4に、利用客からストーカーの被害を受けるかもしれません。
特に、カラオケスナックでバイトするときは、くれぐれも客層に注意してください。実際に、2021年には、大阪で殺人事件が起きています。被害を受けたのはカラオケパブを経営する女性でした。加害者は被害者にストーカー行為を働く常連客で、LINEのやり取りからは常軌を逸した執着心が見受けられます。
水商売ならではの危険性かもしれませんが、相手によっては深刻なトラブルに発展するおそれがあるので、ストーカー気質な人に絡まれたときは警察に相談したうえで、逃げることを第一に考えましょう。
カラオケバイトが楽すぎるのは本当なのか?
その一方で、Twitterの検索エンジンに「カラオケバイト 楽すぎ」と入力すると、経験者の声が無数に表示されます。実際のところ、カラオケスタッフの業務内容が楽すぎるのは本当なのでしょうか?
結論から言えば、閑散期に限ってはカラオケバイトは楽であると言ってよいでしょう。
いうまでもなく、カラオケが混み合う日には特徴があります。具体的に言えば、金曜日の夜や忘年会シーズンなど人々が集って食事をする機会が増えるタイミングでは、カラオケが二次会として利用されやすいので忙しくなるわけです。逆に、月曜日から木曜日まで午前中や深夜帯は比較的に落ち着いていると推定されます。すなわち、楽なわけです。
もちろん、立地によっても状況は異なります。繁華街で駅近だと平日ど真ん中でも混んでいる可能性は高いでしょう。また、ビジネス街なら土日祝日は人がいないので、閑散としている店もあるはずです。いずれにしても、自分がバイト先として選ぶカラオケ店の特性を事前にチェックすることで負担が少ない場所を見つけることができるでしょう。
しかしながら、酔っ払いが頻繁に利用するカラオケ店でバイトした場合、決して楽ではないので注意してください。吐瀉物が詰まったトイレの掃除はもちろん、人々が遊び尽くした部屋をきれいに片付けるのは簡単ではありません。ときには、利用客からイチャモンを付けられることだってあるでしょう。
その意味では、「カラオケバイトは楽である」と決めつけて働くと、想定外の忙しさに心が折れてしまうおそれがあるので、忙しいときもあれば、楽なときもあると考えておいたほうがよいでしょう。
カラオケバイトの嬉しいメリット
また、カラオケバイトだからこそ味わえるメリットもあります。
メリット1 社割で安く楽しめる
一つ目のメリットは、アルバイトを含む社割でカラオケを安く楽しめる店舗もあるようです。
通常料金よりもお得に遊べることから、歌の練習をしたり、友人と長時間にわたって遊んだりできるわけです。系列店ならどこでも安くなる手厚いサービスを提供している事業者もあるので、学生にとってはありがたい福利厚生だと言えるでしょう。
ただし、お店によっては利用人数や時間に制限が設けられている可能性もあるので、あらかじめバイト先の規則を確認しておきましょう。
メリット2 話しやすいので友達ができる
二つ目のメリットは、比較的に話しやすい環境なのでバイトスタッフ同士で友達になれる可能性があります。
繰り返しになりますが、閑散期のカラオケ店は暇な時間が多い傾向があります。かと言って、ワンオペでシフトに入る可能性は低いので、一緒に働いている人と必然的に話す時間が生まれるわけです。
同世代にしても、異性にしても話す時間が長いほど、相手のことを知ることができるので仲良くなれますよね。もしかしたら、人生における重要な人物との出会いに繋がるかもしれません。
メリット3 シフトの自由度が高い
三つ目のメリットは、シフトの自由度が高いことが挙げられます。
店舗にもよりますが、まねきねこなどの有名店では24時間営業も珍しくありません。
だからこそ、早朝から深夜帯まで自分の生活リズムに応じて働く時間帯を選択できるわけです。特に、深夜帯は時給に手当てが加算されるので、ガッツリと稼ぎたい人たちにとっては良い選択肢と言えるでしょう。
身の危険を感じたら必ず相談しよう!
カラオケは飲酒可能な場所だからこそ危険性が少なからずあることに留意しておく必要があります。
なお、SNSで「楽すぎる」という声を聞いたからといって、そうとは限りません。どのアルバイトにも、それぞれの苦労があります。最初から侮っていると、自分の態度に出たり、事故の原因になったりするので、くれぐれも油断しないように注意してください。
そして、身の危険を感じたときは警察に速やかに相談しましょう。安全管理さえしっかりすれば、カラオケバイトには長所がたくさんあります。お小遣いを効率よく稼ぐ手段として上手に活用するためにも、気を抜かず面接に臨んでみてください。
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