推し活は今や日常的な趣味として広く信用しています。みなさんのなかにも、アイドルやアニメのキャラクターなどに熱狂的にハマっている人たちもいるはずです。しかし、なかには、推し活に夢中になっている妻や友人に対して嫌悪感を抱いている人たちもいるはずです。
実際のところ、何が原因でネガティブな気持ちになっているのでしょうか？
この記事では、推し活が気持ち悪いと感じる理由について考察しています。また、推し活をやる意味がわからない人たちが知るべき３つのことも紹介しているので、オタク文化に興味のある人たち参考にしてみてください。
推し活が気持ち悪いと感じる理由
さて、推し活に対して気持ち悪いと感じるのは、どうしてなのでしょうか？
その理由は大きく３つあると考えられます。
理由１ 盲目的な姿に嫌悪感を抱く
第１に、推し活にハマっている人たちが盲目的にアイドルやアニメのキャラクターを絶対視している様子に対して嫌悪感を抱いてる可能性があります。
オタクにとって推しは神のような存在です。なかには、自分が苦しいときに励まされて救われたと感じている人たちもいます。そのため、本人にとっては尊い活動なのです。
けれども、推し活に興味のない人たちからすれば、新興宗教を信じているような気持ち悪さを感じてしまう場合があります。特に、妻や夫が自分を犠牲にしてまで金銭を使って応援している姿を見てしまうと、ある種の危機感を抱くこともあるはずです。
とはいえ、推し活に従事する人たちにとっては、幸せな時間です。それが狂信的なことであったとしても、彼らは満足しているのです。その意味では、誰にも止められないくらいの熱情が生まれるのは仕方がないのかもしれません。
理由２ ガチ恋している
第２に、推しにガチ恋している人を見たときに非現実的すぎて気持ち悪いと感じる人もいます。
ガイ恋とは推しているアイドルを恋愛対象として意識していることを指します。当然、ほとんどのアイドルからすれば、ファンはプライベートで関わる存在ではなく、仕事上の大切な付き合いでしかありません。それにもかかわらず、本当に好きになってしまうメルヘン感に嫌気が差す人もいるのです。
とはいえ、「誰を好きになるのか？」は個人の自由であると言わざるを得ません。もちろん、法律に違反するような恋は認められませんが、ファンが推しを好きになってはいけないルールはないのです。
理由３ マウントを取ってくる
第３に、推し活にハマっている人からマウントを取られたことがきっかけで気持ち悪いと感じた人もいるかもしれません。
推し活に熱中している人たちのなかには、自分の好きなアイドルやキャラクターに興味を示した人に対して上から目線で接してくる方もいます。
「古参」と「新参」という考え方があるように、有名になる前からずっと応援していた人たちには、自分たちが支えてきたという自負があります。だからこそ、威張ってしまう人もいるわけです。
しかし、当人たちからすれば、自分が好きで推しているのにもかかわらず、他人に偉そうなことを言われる筋合いはありません。案外、ファンクラブがギスギスした人間関係のコミュニティになっているケースも少なくないのです。
推し活をやる意味がわからない人が知るべきこと
とはいえ、推し活をやる意味がわからないとはいえ、相手の気持ちを無視すれば、コミュニケーションがうまくいきません。
そのため、推し活に共感できない人たちもオタクたちを理解する努力をしたほうが結果的に、双方で譲り合える関係性を築ける可能性があります。実際のところ、推し活をやっている人の立羽を理解するには、どのようなことを知るべきなのでしょう？
ここでは、大きく３つのポイントを紹介していきます。
その１ 否定すると喧嘩になる
はじめに、推し活をやる意味がわからなかったとしても、相手がアイドルやファンを好きになった理由をちゃんと理解することが大切です。
頭ごなしに否定しても、相手との良好な関係を築くことはできません。むしろ、喧嘩になってしまいます。だれだって好きなものを他人から蔑まれれば、嫌な気持ちになるのは当たり前です。まずは本人の趣味嗜好を尊重し、背景を把握することが必要です。
人生に希望を見出せないときに励まされたことがきっかけになっている人は意外にも多いです。それを知ってもなお、推し活を許容できないのであれば、付き合いをやめるしかありません。
その２ 心配していることを伝える
続いて、推し活で人生が崩壊しかけている相手に対しては、ちゃんと心配していることを伝えましょう。
事実、推し活にはお金がかかります。本気で応援しようと思えば、年間で数百万単位を使う必要があるケースも珍しくないのです。そのため、お金を稼ぐために夜の仕事をしたり、体で稼いだりする女性もそれなりに存在します。
そこまでして推し活するなんて破滅的ですよね。けれども、ホストや新興宗教にハマる人と同じように、それしかない人生で楽しいことがない場合、自分をすり減らしてでも応援することが気持ちが良いという人もいるんです。
けれども、他人から心配されていることがわかれば、考えを改めることもあるかもしれません。「私の勝手でしょ」と言われる可能性も高いですが、真心を伝えることを大切にしましょう。
その３ 唯一の楽しみかもしれない
最後に、推し活が本人にとって唯一の楽しみである可能性を忘れてはいけません。
そもそも何か没頭するのは、それ以外にやることがないからだという見方もできます。それにもかかわらず、推し活を奪ってしまうと、本人にとって楽しいことが無くなってしまうかもしれません。もちろん、自分の大切な人がアイドルのために浪費しているなんて耐えられないこともあるでしょう。
しかし、それがかけがえのない楽しみだった場合、推し活を取り上げたオタクは気力を失い、仕事を含めて何も頑張れなくなってしまうおそれもあるのです。
嫌なら離れるしかない
「恋人が推し活のしすぎで辛い」という悩みを持っている人もいるはずです。実際、自分よりもアイドルやアニメのキャラクターを大事にしているように感じると、切ない気持ちになるのは理解できます。ただ、本人の好きなことが自分にとって嫌なことならば、別れるという選択を考えるのも大切です。
好きなことを我慢させると、何かしらの歪みが生まれるおそれがあります。もちろん、あなたの方が大切ならば、推し活を辞めると決断する人もいるかもしれません。
けれども、好きな人の好きなことを奪うことは、それが何だったとしても、それ以上に幸せなことをもたらさない限り、相手は不幸な気持ちになるおそれがあります。
推し活がきっかけで人間関係が壊れてしまわないように、やる意味がわからない人も、熱中している人も相互に歩み寄る努力を続けることが求められます。
